講演形式は以下の3種類です。
  • a講演(12分間の口頭発表 + 3分間の質疑応答)
  • b講演(ポスター掲示 + 3分間の口頭発表)
  • c講演(ポスター掲示のみ)
a講演、b講演の口頭発表では、プロジェクターを利用しての発表をお願い致します。b講演、c講演のポスターは、「7月30日17:00から19:00と7月31日13:30から14:30(予定)」までポスター会場の指定された場所に掲示できます。終了後は速やかに撤去してください。ポスター板のサイズはA0縦 (横841mm x 縦1189mm) 相当です。その他のポスターセッションに関する変更点につきましてはこちらからご確認ください。


日時 7/29 20:00~21:00(PM8:00~PM9:00)
座長 中尾 光(北海道大学 D2)
紹介文 近年の夏の学校は参加人数の増加に伴い、大規模な研究会となりました。 参加者にとっては全国の同世代の学生との交流を深める 非常に有意義な研究会ではありますが、一方で夏の学校を運営する事務局員にとっては 研究活動に支障が出るほどの負担となっています。 この問題が解決されない理由は、 夏の学校の運営する大学が毎年変わること、また、参加者と事務局に温度差があることにより 夏の学校の運営方法を大きく変更することが難しいことが考えられます。 そこで、全体企画の時間を使い参加者と事務局の間で 今後の夏の学校のあり方について議論したいと思います。
具体的な議題は未定ですが、開催地の決定方法や、合宿形式である必要性など 夏の学校で慣習となっていることについて変更の余地がないかを議論したいと思っています。

座長 山田 慧生(弘前大学 D2)
岡 アキラ(東京大学 D1)
島袋 隼士(名古屋大学 D1)
根岸 宏行(大阪市立大学 D1)
久木田 真吾(名古屋大学 M2)
嵯峨 承平(名古屋大学 M2)
多田 祐一郎(東京大学 M2)
大カテゴリの
キーワード
「重力理論」「相対論的宇宙論」「観測的宇宙論」「素粒子論的宇宙論」
小カテゴリの
キーワード
「Einstein重力」「修正重力理論」「量子重力」「ブラックホール」「重力レンズ」「重力波」「インフレーション」「CMB(宇宙マイクロ波背景放射)」「大規模構造」「再電離」「ニュートリノ」「その他」
紹介文 我々の宇宙は一体どのようにして生まれ、どのような進化を経て、どのように終焉を迎えるだろうか?これら人類の普遍的な問いに対し、重力理論・宇宙論の発展は着実にその答えを明らかにしつつある。
宇宙が初期にインフレーションを経験し、ビッグバン期を経て、大規模構造等の 天体を形成したとするシ ナリオはCMB等の数々の観測から強く支持されている。一方で、現在の宇宙の加速膨張やインフレーションの機構、宇宙再電離等の未解決問題も多く残されて いる。これらの問題に対し、修正重力理論やより精密な理論テンプレートの構築・数値シミュレーションを用いた研究等が盛んに行われている。これら理論の発展と将来の21cm線電波観測、CMB偏光観測等の観測の発展により、我々の宇宙に対する理解は飛躍的に深まるだろう。
Einstein重力は宇宙論に限らず、天体物理や力の統一理論等の様々な分野に登場する。Einstein重力ではブラックホール、重力波は多くの天体現象を説明するために必要だが、未だこれらの直接的証拠 はない。現在その検証に関する実験・観測はKAGRAに代表されるように着々と進行しており、これらの結果を前にEinstein重 力における基礎研究の重要性はますます高まっている。
これらの現状を踏まえ、本分科会では重力理論・宇宙論の各分野から講師を招待し、研究分野の最新の研究結果についての講演を予定している。また、広く重力理論・宇宙論に関心のある学生を募り、各自の研究や勉学 の成果発表と議論を行う。
本分科会が今後の重力理論・宇宙論の発展を担う我々若手研究者間の活発な交流の場となり、新たな研究視点を見出す契機となることを願う。

注)宇宙線としてのニュートリノは宇宙素粒子分科会で扱います。

座長 伊藤 司(名古屋大学 M2)
後藤 昂司(大阪市立大学 M2)
冨塚 慎司(名古屋大学 M2)
大カテゴリの
キーワード
「ガンマ線(フォトン)」「ダークマター」「ニュートリノ」「宇宙線」
紹介文 ガンマ線バーストや超新星爆発、太陽フレアなどにより放出される宇宙線、ニュートリノやガンマ線からは、高エネルギー天体現象を理解する為の手がかりが得られます。また、ダークマターの探索は宇宙の起源の解明に繋がると言われています。

近年の観測技術の向上により、これらの粒子について多くの事がわかってきており、現在も多くのプロジェクトが計画、進行されています。
高エネルギー電子・ガンマ線観測装置(CALET)、ニュートリノ検出器スーパーカミオカンデ、ダークマター検出器XMASS、フェルミガンマ線宇宙望遠鏡、高エネルギーガンマ線天文台チェレンコフテレスコープアレイ(CTA)。さらに、LHCfのように加速器実験から高エネルギー粒子の相互作用を明らかにし、宇宙線物理に応用するという研究も進められつつある今、宇宙線研究は天文学、物理学の中でも注目されています。

宇宙素粒子分科会では、これらの観測粒子をひとくくりに「宇宙素粒子」と名付けました。当分科会の特徴としては、扱う範囲が広いため、様々な分野の学生同士で話し合う事ができるという利点があります。
多くの方々の参加をお待ちしています。

注)地球に飛来するニュートリノの観測実験など,宇宙線としてのニュートリノは宇宙素粒子分科会で扱います。

座長 衣川 智弥(京都大学 D1)
石井 彩子(東北大学 M2)
川室 太希(京都大学 M2)
高木 利紘(日本大学 M2)
中西 俊貴(早稲田大学 M2)
平井 遼介(早稲田大学 M2)
大カテゴリの
キーワード
「ガンマ線バースト」「超新星爆発」「ジェット」「中性子星」「天体としてのブラックホール」「強磁場」「連星合体」「重力波」
紹介文 コンパクトオブジェクト分科会では、
ブラックホール、中性子星、活動銀河核といったコンパクトオブジェクトや、超新星爆発、降着円盤、ガンマ線バーストなどの高エネルギー天体現象に関する研究を扱います。
これらの天体は強い重力、強磁場といった極限状態にあり、近年の理論やシミュレーション技術の発展、電波からガンマ線にわたる幅広い波長域の観測により、 様々な事実が明らかになりつつあります。また、近い将来コンパクト連星からの重力波の観測が期待されており、天文学は新たな時期に差し掛かり始めました。

現象を多方面から探ることで、天文学を通して新たな物理の発展が予期されており、コンパクトオブジェクトの重要性も高まってきました。コンパクトオブジェクトは基礎物理学を探る上でかかせない存在となりつつあります。

しかし、ブラックホールや中性子連星、活動銀河核からのジェット噴出機構や超新星の爆発メカニズムなど、謎は未だ多く残されている事も事実です。

本分科会では、これらコンパクトオブジェクトに関する研究の進展、最新の成果、将来性について、理論と観測の両面から議論したいと思います。

注)超新星爆発や中性子星はコンパクトオブジェクト分科会で扱いますが、激変星(新星や矮新星など)や白色矮星は太陽・恒星分科会で扱います。
注)活動銀河核(AGN)のブラックホールとしての挙動やジェットに注目する場合はコンパクトオブジェクト分科会で扱いますが、AGNホスト銀河やAGNと銀河の共進化については銀河・銀河団分科会で扱います。
注)相対論の基礎理論に関する話題は重力・宇宙論分科会で扱います。
注)重力波についての話題は、コンパクトオブジェクトの天体現象としての重力波に着目したものについてはコンパクトオブジェクト分科会で取り扱う。

座長 馬渡 健(東北大学 D2)
本間 英智(東北大学 D1)
大橋 聡史(東京大学 M2)
嶋川 里澄(総研大 M2)
世古 明史(京都大学 M2)
豊内 大輔(東北大学 M2)
大カテゴリの
キーワード
「銀河系」「矮小銀河」「近傍銀河」「遠方銀河」「AGN (AGNホスト銀河、AGNと銀河の共進化)」「銀河群」「銀河団」「球状星団」「星形成」「銀河形成」
紹介文 本分科会では、銀河系、近傍銀河、遠方銀河、銀河団全般について、観測・理論の両面において活発な議論を行いたいと考えている。近年、地上の大型望遠鏡や宇宙望遠鏡の活躍、またはSDSS等の大規模サーベイによりこれまで知られていなかった様々な銀河の描像が明らかになってきた。この流れは、ALMA、HSCの本格運用の開始やGAIA、JWST、TMT、GMTといった次世代望遠鏡の登場によってより一層加速することが期待される。一方で、理論的研究もより効率の良い計算手法の開発と計算機の性能向上とが相まって急速に発展している。これによって様々な銀河の性質を計算機上で再現出来るようになり、理論から多くの観測事実を検証することが可能になっている。このようにこれからは銀河・銀河団を研究する上で非常に恵まれた時代であり、これから研究者を目指す我々に用意された可能性は無限である。だからこそ若い今のうちに近傍・遠方、理論・観測等の垣根を越え、理解を深めることは重要ではないだろうか。本分科会が、参加者にとって銀河・銀河団研究の現状を見つめ直し、自身の研究活動の可能性が広がる場になることを期待する。

注)AGNホスト銀河とAGNと銀河の共進化については銀河・銀河団分科会で扱います。
注)AGNのブラックホールとしての挙動やジェットに注目する場合はコンパクトオブジェクト分科会で扱います。
注)球状星団を1つの系としてみる場合などは銀河・銀河団分科会で扱います。
注) 系外銀河内の星形成あるいは銀河系内のkpcスケールに関連する星形成活動は銀河・銀河団分科会で扱います。
注) Gpc以上の大スケールの構造形成は銀河・銀河団分科会では扱いません.Mpc以下のスケールの構造形成は,その構造をトレースするものが銀河である場合(例えば銀河団)は銀河・銀河団分科会で扱います。

座長 飯島 陽久(東京大学 D1)
高橋 沙綾(お茶の水女子大学 M2)
高橋 卓也(京都大学 M2)
田染 翔平(北海道大学 M2)
比嘉 将也(中央大学 M2)
大カテゴリの
キーワード
「太陽」「恒星」
小カテゴリの
キーワード
「太陽・恒星内部」「光球」「彩層」「コロナ」「太陽・恒星風」「ダイナモ,プロミネンス」「フレア」「質量放出」「主系列星」「惑星状星雲」「恒星進化」「脈動」「連星」
紹介文 近年、日本の太陽観測衛星「ひので」による観測は太陽表面の微細構造を明らかにしており、あらゆる太陽活動への理解を深める重要な役割を果たしています。またNASAの「Kepler」やフランスの「Corot」といった系外惑星探査衛星により、多くの恒星の活動も明らかになってきました。特に、多くの太陽型星から検出されたスーパーフレア(太陽で観測された最大級のフレアの10~1000倍以上のエネルギーをもつフレア)は、太陽でもスーパーフレアが起きる可能性、系外惑星に対する影響など、ホットな話題を提供しています。このように、太陽と他の恒星を関連付けて理解することがますます重要になっていくなかで、新たな観測と、理論や数値シミュレーションの総合力をもって、太陽・恒星の研究を大きく前進させる時期が来ています。
本分科会では太陽・恒星の幅広いテーマを取り上げ、広い角度から太陽・恒星の全体像を把握することを目指します。この試みにより専門分野を越えて多くの議論が行われ、知識の共有や新たな発見が生まれることを期待しています。
さらに招待講演では太陽・恒星分野の第一線で活躍されている研究者を4名招待し、最新の研究を紹介していただきます。最先端の研究を肌で感じ、参加者のさらなる研究意欲をかきたてられることでしょう。皆が持っている太陽・恒星に関する知識やアイデアを結集し、本分科会が日本における太陽・恒星の研究をさらに加速させるエネルギー源となるよう期待しています。

注)激変星(新星や矮新星など)や白色矮星は太陽・恒星分科会で扱います。
注)超新星爆発や中性子星はコンパクトオブジェクト分科会で扱います。
注)水素燃焼が始まる前の原始性は星間現象分科会で扱います。
注)水素燃焼しない褐色矮星は惑星系分科会で扱います。

座長 亀崎 達矢(鹿児島大学 D2)
工藤 祐己(千葉大学 D1)
菅原 隆介(京都大学 M2)
高平 謙(北海道大学 M2)
大カテゴリの
キーワード
「星形成領域、分子雲」「星間乱流」「星間磁場」「ダスト」「超新星残骸」「惑星状星雲」
紹介文 星間空間には、原子ガス、分子ガス、ダスト、電離ガス、高温プラズマなど様々な状態の物質が存在しています。これらは磁場、衝撃波、重力相互作用、輻射、乱流などの物理過程を経て、高温希薄なガス、低温高密度な分子雲、惑星状星雲、超新星残骸などの多くの天体 を形作ります。したがって、星間現象を理解することは物質の進化過程を理解することにつながります。そのため、系内を中心に可視光、赤外線、電波、γ線、X線など、多波長で観測が行われていて、幅広く理解することができます。今後はTMT(可視光、赤外線)、SPICA(赤外線)、ALMA、SKA(電波)、CTA(γ線)、ASTRO-H(X線)などの次世代望遠鏡によってさらに進展することでしょう。
一方、理論分野からは高性能計算機を用いて、磁場の影響や分子雲の衝突、不安定性の非線形解析などの複雑なシミュレーションが行われています。

多波長観測と理論を総合的に結びつけて考察することで、星間現象についての理解が深まり、さらにそれらは銀河や星のようなスケールの異なる現象の理解にもつながります。

本分科会では、一般講演では多岐にわたる星間現象についての理解を目的に活発な議論や異分野との相互理解・交流を行います。招待講演では星間現象の分野の最先端で活躍されている講師の方々を招き、この分野の面白さや最新の成果、問題点などについて講演していただく予定です。

注)星形成領域、分子雲は星間現象分科会で扱います。
注)分子雲コア、アウトフローは星形成・惑星系分科会で扱います。
注)超新星自身の研究はコンパクトオブジェクト分科会で扱います。

座長 黒崎 健二(東京大学 D1)
田中 祐希(名古屋大学 D1)
田崎 亮(京都大学 M2)
水木 敏幸(東北大学 M2)
大カテゴリの
キーワード
「星形成」「惑星形成」「系外惑星」「褐色矮星」「浮遊惑星」「太陽系内天体」「原始惑星系円盤」「分子雲コア」「アウトフロー」「宇宙生物学」「惑星環境」「ハビタブル」
紹介文 近年の観測技術の発達は目覚ましく、特に系外惑星の発見個数は1年あたり1000個に迫る飛躍的なペースでの発見が続いています。また、これまでは見ることが出来なかった星形成・惑星形成の現場である原始惑星系円盤の直接撮像も可能となり、研究に新たな知見をもたらしています。このような、分子雲コアからの星の形成や原始惑星系円盤、惑星に至るまでの広い領域を取り扱っているのが星形成・惑星系分科会です。

星形成は歴史のある分野であり古くから研究が続けられていますが、角運動量や磁場の問題など、今なお未解決の課題が残されています。原始惑星系円盤においては、円盤の進化過程やその振る舞い、惑星の形成メカニズムなどには不明な点が多く、活発に議論が交わされています。最近では直接観測によって円盤が多彩な構造を持っている事が示されています。円盤のスパイラル構造やギャップの存在など、驚くべき程の詳細な情報が得られており、理論の進歩に大きな期待が寄せられています。系外惑星の観測は今までは間接的にその存在を検出出来ている状態でしたが、惑星の直接観測も可能となり、発見例も大幅に増え続けている最も活発な分野となっています。最近では惑星大気の分光観測も行われ、研究の進歩によって宇宙生物学などの新たな分野への道も拓かれつつあります。

ALMAを初めとした最新鋭の観測機器の登場やTMTを用いた地球型惑星観測の計画(SEIT)などもあり、星形成・惑星系の分野は新しい時代へと突入しています。本分科会に参加する皆さんは、星と惑星の新時代を担う研究者の卵です。夏の学校での発表や議論を通して知識を広め、今後の研究の発展と自身の成長のために役立てて頂きたいと思います。

注)水素燃焼する質量の星は太陽・恒星分科会で扱います。
注)サブpcスケールの分子雲コアは星形成・惑星系分科会で扱いますが,pcスケールの星形成領域や分子雲などは星間現象分科会で扱います。

座長 牛場 崇文(東京大学 D1)
徳田 一起(大阪府立大学 M2)
夏目 典明(京都大学 M2)
大カテゴリの
キーワード
「装置開発」「ソフトウェア開発」
紹介文 観測機器分科会では電波・赤外線・可視光線・紫外線・X線・γ線・ニュートリノ・重力波など、天文学で観測の対象となるすべての分野の研究者が集まり、観測機器開発という共通のテーマを持って議論を行います。他分野・他派長における最先端技術の話を聞き、それに携わる研究者と交流することにより、自らの分野の観測機器への応用を考えたり分野内の議論だけでは得られない貴重な意見を得たりすることが可能です。
観測機器分科会では天文観測を主眼としている方はもちろんのこと、理論分野の方も歓迎します。当然のことですが、機器開発は新しいサイエンスを切り開くために行われます。したがって、理論・観測分野の研究者が参加することは、観測機器に関する要求を取り入れることができるという点で非常に重要です。また、機器開発によるサイエンスが魅力的なものであればあるほど、機器開発に携わる人のモチベーションの増加にもつながります。さらには、理論・観測分野の研究者が最新の機器開発状況に触れることは、新しいサイエンスの可能性を探るきっかけになり得るものです。
観測機器分科会で多くの分野の研究者が情報交換をし、自らの研究や他の研究に関する知見を広められることを期待します。是非、ご参加ください。

注)装置開発に関するものは基本的に観測機器分科会で扱います。取り扱う分野は以下の通りです。
「電波」「赤外」「可視光」「紫外線」「X線」「ガンマ線」「重力波」
注) 開発する装置が目指す科学目標に話の重点を置く場合は,それに該当する分科会で扱います。


Copyright (C) 2013 ss13 All rights reserved.